用語集

Glossary

インフォームドコンセント(Informed Consent)

医師による患者への医療行為の説明と理解に基づく同意。医師・看護師等からの検査内容、診断結果、治療方針、投薬内容等についての十分な説明を患者に説明し理解を得た上で、治療を行っていくこと。

遠隔診療支援システム

遠隔地の専門医による診断支援、治療指示等を行うシステム。映像を含む患者情報の伝送に基づいて、遠隔地から診断、指示等の医療行為を行うシステム。離島のような医療資源の地域間格差の是正、医療の専門分化、在宅医療等ニーズの高まりに対応できる。

オーダエントリーシステム

医療機関内の外来や病棟にコンピュータ端末を配置し、医師などの指示等(「オーダ」と呼ぶ)をネットワークで各部門システムに伝送するシステム。オーダエントリーシステムは、外来診療で用いられる外来系システム、病棟での診療に用いられる入院系システム、検査部や放射線部などの各部門システムからなっている。なお、当社のオーダエントリーシステムはオーダと密接な関係がある医事会計機能も標準装備している。

クリティカルパス

医療の品質を高めるために、医師、看護師、コメディカルが他職種と連携するチーム医療の中で効率的に治療を行うためにもうけられているスケジュール表。患者やその家族にも入院後の検査、治療、手術、ケア-などの治療計画を説明しやすくなる。

コメディカル

医師・歯科医師以外の医療共同従事者のことを言います。具体的には看護師・臨床検査技師・臨床工学技士・薬剤師・歯科衛生士・理学療法士・作業療法士・管理栄養士等。

知的財産権

工夫や発見、営業上の信用など人間の知的な活動から生ずる価値ある財産を守る権利のことをいう。人間の知的・精神的な活動から生み出したもののうち、財産として保護する方が人間社会の発達に望ましいものを保護している。

電子カルテシステム

診療録等の診療情報を電子化して保存更新するシステム。様々な段階があるが、現状では診療録や検査結果等の診療情報を電子的に保存、閲覧するために医療施設内での使用が大部分である。今後は診療情報等を医療機関同士で交換、共有する診療情報のネットワーク化、データベース化が図られ、診療情報の高度な活用が期待されている。

病院と診療所間の連携

一般に「病診連携」といわれ、地域医療等において、核となる病院と地域内の診療所等が医療連携を行うこと。診療所患者に対し、専門医や医療設備の充実した核となる病院にて高度な診療や検査等を実施し、快方に向かった患者は元の診療所で診療を継続するしくみ。このしくみを活用することにより、診療体制の充実、医療設備の節減、医療費の低減等を図ることができる。

病院相互間の連携

一般に「病病連携」といわれ、特定機能病院や大学病院、医療センター等が中心となり、一般病院との間で医療連携を行うこと。情報ネットワークの整備による迅速で正確な医療情報の共有化が可能となり、医療技術の高度化、専門化が推進でき、患者に対する最適な診療を提供できる。

リスクマネジメント

リスクマネジメントは医療事故発生防止のみならず、発生時、発生後の対応を、一連の流れの中で考える取り組み。

レセプト電算システム

診療報酬の請求を紙の診療報酬明細書(レセプト)ではなく、電子媒体に収録したレセプトにより行うシステム。なお、現状は光ディスク等により行われているが、将来的にはオンライン請求も含む。

e-JAPAN重点計画

「我が国が5年以内に世界最先端のIT国家となる」という目標のもと、高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部を中心として、官民の総力を上げた取組み。「e-JAPAN重点計画-2002」の重点政策5分野の一つである「行政の情報化及び公共分野における情報通信技術の活用の推進」における具体的施策の中で、「医療分野の情報化を進め、サービスの質の向上、効率化を進めるとともに、ITを活用し、遠隔医療等新たなサービスニーズへの対応を進める」ことが明示されている。

保健医療分野の情報化に向けてのグランドデザイン

厚生労働省より平成14年から概ね5年間を見据えた保健医療サービスにおける情報化計画が策定され、保健医療サービスの「質の向上」と「効率的なサービスの提供」を大きな目的とし、達成のための道筋と推進方策を国民に分かりやすく示したものである。この中で電子カルテについては、2006年度までに400床以上の病院及び全診療所のうち6割以上に普及させることを推進するとされている。

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